税理士の副業でどれくらい稼げるのか

働き方が多様化する中、税理士の間でも「副業」への関心が高まっています。専門性の高い税理士資格は、副業と非常に相性が良く、うまく活用すれば本業とは別に相応の収入を得ることが可能です。しかし、「実際どれくらい稼げるのか」「どんな副業があるのか」を具体的に知る機会は意外と少ないもの。この記事では、税理士の副業の種類と、それぞれの収入の実態を、率直に解説します。収入源を広げたいと考えるあなたの、具体的な参考にしてください。

前提:副業のルールを必ず確認する

本題に入る前に、絶対に押さえるべき点があります。勤務税理士の場合、勤務先が副業を認めているかを必ず確認してください。多くの事務所は就業規則で副業や競業を制限しています。無断で行えば、就業規則違反や競業避止義務違反となり、深刻なトラブルになります。副業を始めるなら、まず勤務先の規定を確認し、必要なら許可を得ることが大前提です。また、副業収入には確定申告が必要になる点も忘れてはいけません。ルールを守ったうえで、賢く取り組みましょう。

税理士の主な副業と収入の目安

1. 執筆・記事監修

税務・会計に関する記事の執筆や監修は、税理士に人気の副業です。Webメディアの記事、専門誌への寄稿、書籍の執筆など。収入は案件によって幅がありますが、記事監修なら1本あたり数千円から数万円、書籍の執筆や連載なら、まとまった収入になることもあります。実績を積めば、継続的な依頼につながります。専門性を活かしつつ、名前を売る効果もある副業です。

2. セミナー・研修講師

税務セミナーや企業研修の講師は、専門性が直接収入になる副業です。1回の講演で数万円から、内容や規模によってはそれ以上。実績と知名度が上がれば、講師料も上がっていきます。人前で話すのが得意な人には、収入とブランディングの両面で魅力的です。

3. スポットの税務相談・コンサルティング

単発の税務相談やコンサルティングを請け負う副業です。オンライン相談サービスなどを通じて、1件数千円から数万円の相談に対応する形も増えています。専門分野があれば、より高単価の相談を受けられます。ただし、税理士業務そのものにあたるため、独立して税理士登録している必要があるなど、法的な位置づけには注意が必要です。

4. 情報発信(ブログ・SNS・YouTube)

ブログやSNS、YouTubeで税務情報を発信し、広告収入やスポンサー収入を得る方法です。収益化までは時間がかかりますが、軌道に乗れば継続的な収入源になります。加えて、情報発信は本業や他の副業への集客にもつながる相乗効果があります。近年、この形で収入とブランドを築く税理士が増えています。

5. 資格スクール・予備校の講師

税理士試験の受験予備校などで、講師を務める副業もあります。自身の合格経験と専門知識を活かせ、安定した収入が期待できます。教えることが好きな人に向いています。

副業でどれくらい稼げるのか:現実的な目安

正直なところを言えば、副業の収入は取り組み方次第で大きく変わります。片手間で月数万円という人もいれば、本格的に取り組んで月数十万円を稼ぐ人もいます。特に、情報発信やセミナー、執筆で知名度を確立した税理士は、副業だけで相当な収入を得ているケースもあります。重要なのは、単発の労働で稼ぐ「時間の切り売り型」だけでなく、情報発信やコンテンツのように「資産が積み上がる型」の副業を組み合わせることです。後者は、時間をかけて育てるほど収入が伸びていきます。

副業を成功させるコツ

副業を成功させる鍵は、本業の専門性を活かすことです。ゼロから新しい分野に挑むより、税務・会計という強みを軸にした副業のほうが、成果を出しやすく、単価も高くできます。また、本業とのバランスを保つことも重要です。副業に熱中しすぎて本業がおろそかになれば本末転倒です。そして、副業を単なる小遣い稼ぎではなく、将来の独立や複数収入源の構築につなげる長期的な視点で捉えると、取り組む価値がさらに高まります。

副業から見えてくる可能性

私が伝えたいのは、副業は単なる収入補填にとどまらないということです。副業を通じて、自分が個人として稼ぐ力を試し、人脈を広げ、専門性を発信することは、将来の独立への予行演習にもなります。また、収入源を複線化することは、一つの収入に依存しないという安心感にもつながります。副業は、収入面だけでなく、キャリアの選択肢を広げる有効な手段なのです。

まとめ|専門性を活かせば副業の可能性は大きい

税理士の副業は、執筆、セミナー講師、相談、情報発信、予備校講師など多岐にわたり、取り組み方次第で月数万円から数十万円まで稼ぐことが可能です。鍵は、本業の専門性を活かし、資産が積み上がる型の副業を育てること。ただし、勤務先の副業規定と確定申告のルールは必ず守りましょう。副業は収入源の複線化であると同時に、将来の可能性を広げる挑戦でもあります。ルールを守り、賢く取り組んでみてください。

※本記事は2026年時点の情報および筆者の見解をもとに執筆しています。副業の可否・法的位置づけ・収入は個々の状況により異なります。

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